桑ノ川開墾田

二宮金次郎が開墾した地域。

桑ノ川開墾田

周辺

記念碑

二宮贈従四位遺蹟碑
余嘗誘文学博士井上哲次郎詣今市報徳二宮神社博士有詩曰利用厚生立大功聖農吾久慕高風二千余巻存名著報徳源流豈有窮余次其韻曰夙成経世済民功乃被高賢慕偉風社畔遺篇難釈手神霊有識感無窮横堀三子評曰以徳報徳神霊遺教而今有二高士以唱和玉什[1]供之神霊神霊所報果是何物神霊不問而知其為尊徳矣尊徳素相模人自幼至老学徳出于至性勧善化衆経世済民而壮歳来於下野物部村桜町始執耒耜拓荒蕪定分度行推譲偉風普于天下矣而如此桑川亦属其大字嘉永元年冬起工二年春竣工地積水田四町六反四畝二十九歩陸圃一反一畝二十一歩所謂庶民子来不日成功[2]者実足以垂範天下後世矣後村民更拡遺業整理近傍荒蕪陸圃亦為水田今茲大正十一年塚田多一郎小倉幸三郎首唱得他賛助欲建碑以伝偉徳于不朽明治三十八年尊徳五十年祭日農学博士佐藤昌介特送祭文曰当西洋科学未入我邦前能為天下民衆発揮此千載不磨之真理確立治国安民之大本比之西哲学説大率如合符節当時余亦賦一詩今訂正数字代其銘曰
　興国之基在励精　安民有要積余贏　偉風千載面相望　報徳綿綿遺教明
栃木県知事従四位勲三等平塚広義篆額
師範学校長正五位勲四等安達常正撰幷書　新山三四郎刻
大正十一年十月

（※裏面には人名）

[1]

「玉什」とは、優れた詩歌の意。

[2]

「庶民子来不日成功」とは、「民が慕い集まり、たちまち事業が完成する」の意。『詩経』の「経始霊台、経之営之。庶民攻之、不日成之。経始勿亟、庶民子来」を踏まえた表現。

桑ノ川開墾田の碑

二宮先生遺蹟　桑ノ川開墾田

先生東郷陣屋在任中開墾シタル

昭和十三年十一月建設
栃木県尊徳会
下野桜町遺蹟保存会