『報徳論』第1章
天道は自然にして人道は作為に出づるを論ず
原文
 く、如何。」
 く、気、し、じ、し、じ、す。[1]し、霜、ひ、ず、の、り。に、ひ、し、す。ひ、め、[2]ゑ、し。て、り。古、は、れ、の、や。て、虫、毛、介、り、ぎ、へ、め、る。て、毛、し。に、暑、雨、ず。ず。も、根、ず。ひ、ぎ、き、て、み。し、ず。[3]で、[4]を、き、み、毛、ず、り。み、の、れ、げ、所以し、し、し、て、ふ。て、[5]ず、で、く、じ、り。歳、し、の、聖、し、り。」
 く、為、如何。」
 く、古、く、も、ず。ひ、ず。し、み、し、き、穿ち、ぎ、き、へ、し、き、じ、し、便し、じ、民、れ、り。て、雨、霜、ず。し、り、り、し、ヘ、し、便し、ひ、民、ぎ、じ、り。ひ、衣、ば、て、ひ、し、ぎ、ふ、ず。て、め、き、め、し、む。て、り、り、り、り、り、る。て、民、奪、れ、弱、幼、得、す。し。聖、し、し、し、り。の、得、く、楽、道、や。も、に、[6]す。て、ば、り、れ、り、れ、れ、れ、る。ず。て、に、り。て、ば、は、り。て、は、り。は、り。は、り。れ、は、り。り。は、り。り。は、り。り。は、り。り。心、は、り。へ、ぎ、り。り。ず。は、し、り。ば、て、久、し。み、れ、に、て、ば、し、や、り。人、ふ。ば、し、ば、り、る。や。我、し、て、ず。し、じ、き、ず。て、し、ば、る、ん。」
[1]
「四時錯行」は「四季が巡る」の意。
[2]
「飽く」は「満腹になる」の意。現代語のような「退屈する」という意味はない。
[3]
「神聖」とは、神代の聖人(皇祖皇宗、特に天照大神)のこと。
[4]
「蒼生」は「平民」の意。
[5]
「丁壮」は「働き盛りの年齢の人」の意。壮年。
[6]
「漸く」は「次第に」の意。
『二宮尊徳全集』第36巻を底本とした。ただし、次の方針に基づき、本サイトの管理人が独自に修訂を施してある。◆漢文以外は、すべて横書きに改めた。◆本文のカタカナはひらがなに改めた。◆旧字体は、新字体に改めた。◆仮名遣いは原則として旧仮名遣いのままとしたが、現代的な文語文法に基づき、適宜修正した。(例:飢へ→飢ゑ、全ふ→全う)◆送り仮名、句読点、括弧、改行は、現代的な感覚に即して大幅に改めた。(例:譬ば→譬へば、曰……→曰はく、「……。」) ◆振り仮名は、推測に基づき、適宜施した。◆助動詞および助詞は、仮名に開いた。(例:也→なり、如し→ごとし)◆「ゝ」や「〱」は原則として元の仮名に戻し、「〻」は削った。◆漢文には適宜訓点を補った。◆闕字、平出は廃した。