『報徳論』第2章
国家の盛衰安危は譲奪に在るを論ず
原文
 く、や。」
 く、ば、り。」
 く、世、常、り。や。」
 く、ず。る。ば、奪、闘、ず。ん。ば、り。り。古、ず、は、の、ず。や、し、め、み。く、く、く、く、し。ず、も、く、も、み、し。み。ば、し、ひ、ひ、し。も、所、み。し。む。し、れ、き、間、ず。し、ば、奪、害、苦、ず。や。
 神、ひ、き、ふ。め、き、し、り、ひ、野、り、で、粟、じ、の、り。民、ず、ず、後、す。ふ、く、り、り、り、り、り、奪、て、譲、る。て、り、り、り、り、り、り、り、り、り、く、し、に、り、り、し、商、め、み、害、し。昔、の、て、福、る。な、や。道、や。て、ず。り。間、は、し。義、農、帝、尭、[1]来、め、て、く、道、れ、り、り、政、り。古、桀、紂、幽、[2]り、じ、り、く、奪、闘、害、乱、り、れ、ぶ。し。り。富、栄、饒、り、廃、乱、害、る。し。ひ、や。の、り。ば、ん。し。来、で、優、ず。り、富、て、害、の、聖、て、り。の、の、や。情、み、れ、乱、衰、亡、福、凶、富、者、れ、り、し、し、し、き、の、し。り。ば、る。優、ば、る。や。乱、し。倍、り。少、り。ん。に、ば、み。く、渇、ず。て、り、ば、り、ば、ず。内、る、ひ、る、ひ、る、ひ、る、ひ、る、ひ、る、ふ。ば、し、財、て、り。も、ひ、ひ、ば、忿怒、り、禍、み。し。や。り、じ、り、み、ば、ん。や。
 曰、者、矣。[註3]
 り、り、る。ば、り、り、り、り、り、り、く、し。家、隆、富、粟、宝、く、民、ん。道、す。ひ、や。
 曰、譲、譲。[註4]
 り。て、は、乱、奪、り、ひ、ひ、ず。常、道、れ、や。じ、み。く、常、も、源、と。ば、ん。ん。ず、り。今、人、じ、の、や。我、り、は、来、年、ず。に、め、し、じ、も、し。り。り。廃、り。で、し。も、し。」
[1]
「伏義」「神農」「黄帝」「尭」「舜」は、いずれも中国の名王。
[2]
「桀」「紂」「幽」「厲」は、いずれも中国の悪王。
[3]
『孟子』滕文公章句上篇の「上有好者、下必有甚焉者矣。」、『礼記』緇衣篇の「上好是物、下必有甚者矣。」を踏まえた言葉。
[4]
『大学章句』伝九章の「一家譲、一国興譲。」を踏まえた言葉。
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