『報徳論』第3章
国を興し民を安んずるは分度を立つるに在るを論ず
原文
 く、じ、き、は、や。」
 く、も、り。民、り。ず。す。ず、ず。加之、ば、る、や。ふ。に、す。て、り。ば、用、く、し。く、ば、る。ば、ず。ば、し。民、て、ず。姓、し、も、衣、ず。食、ず。ず。ず。き、[1]り、る。患、や。て、民、じ、圃、す。木、葉、[2]は、[3]り。は、り。民、く、窮、は、し。枯、ん。ば、[4]く、し。り、き、し、ば、ず。ず。や。ば、み、り。ば、へ、む。衰、富、亡、り。に、は、て、り。度、ば、財、す。ん。」
 く、や。」
 く、富、ひ、ふ。」
 く、法、如何。」
 く、ば、命、り。ば、命、り。
 曰、貴、貴、賤、賤、狄、狄、難、難。焉。[註5]

 衰、富、ひ、り。は、ひ、す。一、ず。や。て、少、り。年、至、二、す。は、り。ひ、用、す。め、す。じ、し、で、り、ば、本、す。本、ば、や、し。
 曰、礼。益、也。礼。益、也。者、世、也。[註6]
 今、し、の、り。
 昔、時、ず。ず。け、し。に、ん。今、き、は、は、て、め、し。は、て、古、き、き、め、し、墾、し。て、は、け、り。く、し。は、し。て、地、け、民、れ、ば、仁、て、民、す。て、て、る。呼、情、身、ば、外、し。き、は、れ、り、の、り。も、し。れ、や。に、臣、士、間、し、め、上、為、下、き、し、き、も、奸、み、し、し、侈、ば、功、し、家、し、姓、や、ひ、て、し。て、は、ず、奸、り、害、ん。ば、て、ず。」
 く、乎、し。し。の、か。」
 く、り。し。て、り。ば、も、る。ば、ず。君、り、は、も、て、ず。ん。に、り、め、後、均、め、世、し、育、し、君、し。く、衰、乱、は、り。我、て、し、じ、む。孫、ぎ、も、は、世、ひ、て、し。ば、れ、み、れ、け、害、り、ん。て、て、じ、は、ず。下、ば、れ、上、し、下、し、り。忠、や。ば、て、と。て、め、て、は、り、ち、し。ぎ、り。」
[1]
「呼ぶ」は「さけぶ」の意。
[2]
「栄ふる」は原文まま。
[3]
「固し」は「しっかりとしている」の意。
[4]
「用ふる」は原文まま。
[5]
『中庸章句』第十四章の「素富貴、行乎富貴。素貧賤、行乎貧賤。素夷狄、行乎夷狄。素患難、行乎患難。君子無入而不自得焉。」を踏まえた言葉。
[6]
『論語』為政篇の「殷因於夏礼。所損益可知也。周因於殷礼。所損益可知也。其或継周者、雖百世、可知也。」を踏まえた言葉。
『二宮尊徳全集』第36巻を底本とした。ただし、次の方針に基づき、本サイトの管理人が独自に修訂を施してある。◆漢文以外は、すべて横書きに改めた。◆本文のカタカナはひらがなに改めた。◆旧字体は、新字体に改めた。◆仮名遣いは原則として旧仮名遣いのままとしたが、現代的な文語文法に基づき、適宜修正した。(例:飢へ→飢ゑ、全ふ→全う)◆送り仮名、句読点、括弧、改行は、現代的な感覚に即して大幅に改めた。(例:譬ば→譬へば、曰……→曰はく、「……。」) ◆振り仮名は、推測に基づき、適宜施した。◆助動詞および助詞は、仮名に開いた。(例:也→なり、如し→ごとし)◆「ゝ」や「〱」は原則として元の仮名に戻し、「〻」は削った。◆漢文には適宜訓点を補った。◆闕字、平出は廃した。