『報徳論』第12章
国の本は農にあるを論ず
原文
 
 曰、末。始。後、矣。[註1]
 間、物、始、し。に、ば、り。ば、ふ。ば、ず、て、後、り。ば、ず。や。
 り。り。り。て、ば、り。ば、富、ん。の、ず。て、し、て、後、る。く、す。し。末、り。の、し。て、も、ば、て、れ、し。ば、ば、し。
 り、り、り、り。り。人、や、[2]や。に、ん。は、り。は、り。か。ば、り、ず。か。ば、[3]か。ば、ず。か。り、み、し。渇、ん。か。も、り、[4]か。り、ん。の、ん。ば、て、み。
 呼、も、し。得、ば、て、ひ、ち、り、り。も、し。ひ、の、も、得。し。り。て、ず、ず、て、り、り。ず。中、び、根、え、ち、る。ん。も、り。も、り。も、り。も、り。も、り。ず。り。」
 く、の、如何。」
 く、古、は、ひ、り、し、ず。て、し、ち、民、食、ひ、り。
 も、り。暴、り。ず。て、量、げ、め、ふ。世、り。す。て、め、ひ、ふ。り。ば、便ず。て、易、め、ふ。り。
 は、便て、り。り、し、し、じ、じ、て、し、る。り、し、び、も、ば、す。民、ば、す。ば、ふ。ば、商、や。
 は、根、に、得。り。り。て、の、ず。ば、す。
 人、し、し、ひ、き、じ、る、し。民、み、み、ぐ、く、に、の、し。て、り。
 曰、本。[註5]
 り。に、は、国、て、義、譲、れ、民、り。は、国、り、民、く、ず。乱、も、し。く、は、し、て、し、や。げ、り、ば、仮令、学、じ、力、も、す。ん。し、し、し、み、き、じ、ば、人、所以り、習、り、ず、け、て、る。
 呼、な、や。ば、じ、ば、す。や。り、り、り。や。の、り。

 
[1]
『大学章句』経一章の「物有本末。事有終始。知所先後、則近道矣。」を踏まえた言葉。
[2]
「同日の論にあらず」とは「差が大きすぎる」の意。
[3]
「支ふ能はず」は原文まま。「支ふる能はず」の意。
[4]
「支ふを得ん」を原文まま。「支ふるを得ん」の意。
[5]
『書経』五子之歌篇の「民惟邦本、本固邦寧。」を踏まえた言葉。
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