『報徳記』第1巻 第1章
二宮先生幼時艱難事跡の大略
原文
 郎、に、ず。生、ず。も、ず。又、碑、志、や。み。理、や。も、は、徳、業、し、て、ん。や。ず、き、り。
 生、平、徳、郎、先、づ。り。者、り。ふ。右衛門、村、り。右衛門、り、し、り。右衛り、人、す。じ、し、し、じ、じ、貧、る。も、じ、ず。む。り。子、門、ふ。母、中、し、苦、ず。
 于時年、歳、酒匂水、り、村、す。時、圃、ず、る。貧、り、り、万。生、身、言、て、恩、ふ。者、り。
 年、父、り、し。ず、り。門、く、も、り。我、と、や。も、薬、ず。」き、し、す。某、く、家、り。や。」く、余、る、し。家、ば、や。子、に、ば、か。も、り。り。子、れ。」師、く、予、も、す。子、て、ん。予、め、や。ひ、れ。」ず。く、子、れ。し。子、も、ん。り、ば、ん。や。」と。門、じ、ひ、し、る。生、父、じ、ひ、つ。門、び、す。く、と、や。」く、言、し。我、り。ず」と。父、り。生、り、む。父、し。
 年、生、四。門、に、す。子、き、ず。め、り。な、歿す。く、人、り。母、り。母、く、は、我、如何ん。ず。ば、み。」へ、ふ。某、ふ。り、す。母、ず、涕、す。生、く、ず。や。」く、り、我、り、ず。ば、ん。汝、れ」と。り。生、し、く、ひ、り。に、ん。某、き、り、ぎ、ん。へ。」母、き、び、汝、云爾り。り、ん」す。生、く、夜、今、[1]り。ば、予、ん。し。」く、汝、若、ふ。返、や。」と、り、き、り、人、し。り、り、り、ぎ、ひ、り、み、し、し、じ、り。し、ず。生、り。路、に、み、り。
 月、楽」り、す。々、む。む。る。く、楽、り。ん。」く、り」と。て、内、ず。く、か。」生、ず。母、ふ。く、家、も、り。彼、も、や。家、他、ず。」く、し。」と。ぢ、り。寿も、し。て、る。子、り。労、し。
 酒匂川、源、し、経、す。波、し、り、し、る。々、功、ず。民、む。生、む。ず、ず。ぎ、く、我、ず。へ。」と。く、人、し、も、我、て、や。し。ず。」と。り、明、り、く、余、ず。む。ず。り、り、々、ん。」ふ。人、し、し、く。夫、も、ず。日、む。に、に、と、づ。人、ず。
 年、生、六。母、り、り。生、き、り、り、め、夜、ず、ず、病、り。て、す。生、哭、痛、し。財、き、る。の、み。泣、ず。族、く、子、し。ば、ん。ず。」と。親、の、き、ひ、弟、村、某、ふ。
 先、生、時、村、し、り。り、し、す。声、妙。経、大。中、ず。経、る。く、ぞ。」僧、く、り。」く、予、り。り。や。」く、り。今、り。所以か。」り、く、ん。へ。」僧、じ、読、し。る。ず。生、び、り、く、な、徳。理、量。意、々。」解、し。尚、く、予、[2]り。年、事、篇。ず。子、年、す。呼、か。今、僧、退し。子、は、り、し、へ。」ふ。生、く、ず。予、し、す。所、ず。」る。後、ふ。
[1]
「子」とは「子の刻」すなわち深夜0時前後のこと。
[2]
「耳順」は60歳のこと。
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