『報徳論』第9章
聖人の道農夫の業に同じきを論ず
原文
 く、く。と、[1]と、と。余、く、し。如何。」
 く、物、て、り。て、り。今、は、ち、て、ふ。」
 く、め、り。に、と、理、や。」
 く、び、む。な、や。の、じ、し、ず。[2]賤、[3]く、ひ、ふ。ず。ば、弱、ず。み、む。り、ば、人、ず。穀、に、し、ず。や。夫、き、ず、し、ひ、し、れ、り、り、て、ふ。穀、す。浄、る。て、で、へ、れ、む。き、め、て、め、て、し、れ、し、[4]ず。人、所以、功、や。な、業。め、に、し、き、身、め、し、じ、き、し、め、便し、き、へ、所以の、し。民、み、む。
へ、孝、悌、忠、れ、女、幼、寡、独、し、し。し、し、し、し、し、義、む。な、道。し、ふ。に、て、り。今、ば、ず。ば、ず。め、む。て、し。俗、て、ず。夫、も、ず。ず。り。の、し、ば、も、み。」
[1]
底本の註に「千住は当時農村なり」とある。
[2]
江戸の都市のこと。
[3]
糞尿のこと。
[4]
「孜々たり」は「熱心である」の意。
『二宮尊徳全集』第36巻を底本とした。ただし、次の方針に基づき、本サイトの管理人が独自に修訂を施してある。◆漢文以外は、すべて横書きに改めた。◆本文のカタカナはひらがなに改めた。◆旧字体は、新字体に改めた。◆仮名遣いは原則として旧仮名遣いのままとしたが、現代的な文語文法に基づき、適宜修正した。(例:飢へ→飢ゑ、全ふ→全う)◆送り仮名、句読点、括弧、改行は、現代的な感覚に即して大幅に改めた。(例:譬ば→譬へば、曰……→曰はく、「……。」) ◆振り仮名は、推測に基づき、適宜施した。◆助動詞および助詞は、仮名に開いた。(例:也→なり、如し→ごとし)◆「ゝ」や「〱」は原則として元の仮名に戻し、「〻」は削った。◆漢文には適宜訓点を補った。◆闕字、平出は廃した。