『二宮翁夜話』第1巻 第38章
嘉永五年正月翁おのが家の温泉に…
原文
 月、翁、事、日。兄、一、す。
 翁、く、中、て、ず、り、は、の、て、て、て、船、し。し。ば、人、し。て、り。ば、湯、て、ん。ん。間、る、ん。ば、り。度、ば、て、ん。
 き、す。り、る。し。内、人、ば、々、ん。々、り、ば、郷、事、し。家、ば、国、[1]り。り。
 り。説、ず。ば、し。ば、湯、も、り。は、湯、も、る。り、る。り。ひ、は、り。は、り、る。や。ば、下、す。す、る。[2]。」り。は、り。は、り。は、も、も、り。し。よ。て、も、き、り。り。て、て、み。は、り。け、て、は、ず。り。や。ず。に、す。我、く、り。り、し。ふ。し。」

  
[1]
『大学章句』伝九章の「一家仁、一国興仁。」を踏まえた言葉。
[2]
『論語』顔淵篇の「克己復礼為仁、一日克己復礼、天下帰仁焉。為仁由己。而由人乎哉。」を踏まえた言葉。
『二宮尊徳全集』第36巻を底本とした。ただし、次の方針に基づき、本サイトの管理人が独自に修訂を施してある。◆漢文以外は、すべて横書きに改めた。◆旧字体は、新字体に改めた。◆仮名遣いは原則として旧仮名遣いのままとしたが、現代的な文語文法に基づき、適宜修正した。(例:飢へ→飢ゑ、全ふ→全う)◆送り仮名、句読点、括弧、改行は、現代的な感覚に即して大幅に改めた。(例:譬ば→譬へば、曰……→曰はく、「……。」) ◆振り仮名は、推測に基づき、適宜施した。◆助動詞および助詞は、仮名に開いた。(例:也→なり、如し→ごとし)◆「ゝ」や「〱」は原則として元の仮名に戻し、「〻」は削った。◆漢文には適宜訓点を補った。