『二宮翁夜話』第1巻 第27章
禍福二つあるにあらず…
原文
 福、ず。り。ば、り、は、り。は、り。と、み。ば、ず。ば、又、ず。り、り。り。し、す。[1]や。り。ば、り。は、て、せ、ず。み。元、て、り、る。り。も、禍、ひ、福、ふ。り。り、る。り。」
[1]
「私物」は「主観に属するもの」の意。
『二宮尊徳全集』第36巻を底本とした。ただし、次の方針に基づき、本サイトの管理人が独自に修訂を施してある。◆漢文以外は、すべて横書きに改めた。◆旧字体は、新字体に改めた。◆仮名遣いは原則として旧仮名遣いのままとしたが、現代的な文語文法に基づき、適宜修正した。(例:飢へ→飢ゑ、全ふ→全う)◆送り仮名、句読点、括弧、改行は、現代的な感覚に即して大幅に改めた。(例:譬ば→譬へば、曰……→曰はく、「……。」) ◆振り仮名は、推測に基づき、適宜施した。◆助動詞および助詞は、仮名に開いた。(例:也→なり、如し→ごとし)◆「ゝ」や「〱」は原則として元の仮名に戻し、「〻」は削った。◆漢文には適宜訓点を補った。