『二宮翁夜話』第1巻 第33章
下館侯の宝蔵火災ありて…
原文
 蔵、て、剣、り。
 吏、商、く、如斯も、り。し、り。如何。」
 某、く、り。仮令剣、如此し。ん。に、如此ん。し」り。
 翁、く、汝、れ、り、て、り。は、り。り。や。汝、よ、身、か。焼剣く、ず。と、と、て、え、り。も、も、沢、り。は、又、り。つ、ば、り。仮令も、宝、物、は、日、り。ず。り。よ。
 時、公、り。予、置、も、し。手水て、て、し。す。ん。し。り。る、所謂か。も、り。る、や。時、ば、き。に、や。
 す。や。然、ん。し、み、し。し、じ。し」と。
 某、す。
 時、り。朝、氏、す。句、秋」と。人、す。翁、喜、し。く、我、夜、す。か。気、り。も、れ、ば、て、事、ば、ず、り。ず、く、る。量、て、り。ず。持、し。は、[1]り。[2]り。よ。は、も、て、故、り。ば、も、く、く、ば、し。く、て、も、尤」と、し、は、や。」
[1]
『荀子』脩身篇の「非我而当者、吾師也」を踏まえた言葉。
[2]
『孟子』公孫丑篇の「禹聞善言則拝」を踏まえた言葉。
『二宮尊徳全集』第36巻を底本とした。ただし、次の方針に基づき、本サイトの管理人が独自に修訂を施してある。◆漢文以外は、すべて横書きに改めた。◆旧字体は、新字体に改めた。◆仮名遣いは原則として旧仮名遣いのままとしたが、現代的な文語文法に基づき、適宜修正した。(例:飢へ→飢ゑ、全ふ→全う)◆送り仮名、句読点、括弧、改行は、現代的な感覚に即して大幅に改めた。(例:譬ば→譬へば、曰……→曰はく、「……。」) ◆振り仮名は、推測に基づき、適宜施した。◆助動詞および助詞は、仮名に開いた。(例:也→なり、如し→ごとし)◆「ゝ」や「〱」は原則として元の仮名に戻し、「〻」は削った。◆漢文には適宜訓点を補った。